青い食パン!? 福岡市地下鉄の「異形の新型車両」SNSで話題に 驚きの未来的設計は「次世代最新モーター」にも!?

「ネオ食パン顔」実は最近のトレンドかも!?

食パン顔の地下鉄車両

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福岡市交通局の新型車両「4000系」のイメージ(画像:福岡市交通局)。

 きょう発表された、福岡市交通局の新型車両「4000系」。2024年秋ごろから空港線・箱崎線で運転開始となる予定です。

 発表されたデザインは、これまでの同路線のイメージをくつがえす、異色のフォルム。青色をまとってスパっと切り落とされたような先頭形状は、東京の都営三田線で2022年デビューした「6500形」を彷彿とさせます。三田線は黒基調なのに対し、今回発表の福岡の4000系は、白基調なのが特徴です。

 発表直後の全国のファンの反応は「かっこいい」「変な顔」「食パン」「かまぼこ」とさまざま。最近の福岡市交通局の車両は、空港線・箱崎線の2000N系、七隈線の3000系など、丸みを帯びて前に突き出した「弱流線形」ともいうべき先頭形状だったので、「平面顔」への路線変更は大きなインパクトとなっています。

 いっぽうで、地元で実際に空港線を利用しているファンは「JR側に合わせてきたか」と話します。というのも、空港線に乗り入れてくるJR筑肥線の最新車両は「305系」で、まさに「食パン顔」というべき平面な先頭形状。305系は真っ黒に白ぶちのカラーリングですが、これを青と白に塗れば、貫通扉が左寄りなのもあって、市交通局4000系に酷似しそうです。

 さらに食パン顔といえば、その筑肥線直通電車でかつて走っていた、赤い顔の「103系1500番台」も思い起こさせます。コメントでは「国鉄型に先祖返りしたみたいだ」という声も。

 なお、発表された新型車両は、別の五感を刺激する「新機軸」があります。それは、モーターに「同期リラクタンスモーター」を採用していることです。永久磁石を使用せず、鉄心と導線のみで構成される比較的シンプルな構造で、コストが小さく、約2割の省エネが期待できるといいます。

 東京では地下鉄日比谷線の「13000系」で試験運行が行われており、すでに「消費電力が約18%低下」というデータも。

 なによりファンとして気になるのはその「モーター音」ですが、日比谷線の試験運行車の走行音がすでに特徴的で、加速の瞬間に音程が「ヒュゥゥゥ……」と急落し、その後徐々に上がっていく不思議な音が奏でられています。

 見た目にも、走行音としても未来を感じる福岡市交通局の新型車両。年明け4月には早くも車両基地へ搬入され、試運転などでその姿を目にすることができそうです。

【了】

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