地下鉄空港・箱崎線へ30年ぶりの新車! 国内&世界初の技術いろいろ 運行開始は24年秋
形式は「4000系」です。
18本が導入予定
福岡市交通局は2023年11月30日(木)、地下鉄空港線・箱崎線へ導入する新型車両のデザインなどを公表しました。両線へ新造車両が導入されるのは、1992(平成4)年以来となります。
形式は「4000系」。6両編成を18本、導入する予定です。車体は現行の1000N系・2000N系電車で採用されている青い帯を継承し、「空の玄関口」福岡空港と希望の未来をイメージしたスカイブルーを、新たに側窓部分へ配します。
車内はガラスを多用した開放的なつくりに。袖仕切りや荷棚にも採用することで、明るく広がりを感じられるといいます。また座席は、通勤形車両としては国内最大となる1人あたり480mmを実現。ドア上の案内表示器は3画面とし、2画面で運行案内を、もう1画面でニュースや広告を放映します。
各号車内には防犯カメラが4台ずつ設置されますが、これは国内の地下鉄では初となる、リアルタイム監視機能がついているとのこと。なおこのカメラは順次、既存車両にも導入予定です。
6号車(福岡空港方)にはフリースペースを設置。ほかにも大型手荷物を携行しながら座れる座席や、幼児でも景色が見える大型窓が備わります。優先スペースは全ての号車の端部にあります。
車両の技術面でも新技術が搭載されます。既存車両に比べ、電力使用量が20%低減される新型モーターを、世界で初めて営業列車へ導入するそう。さらにカーブに合わせて車軸が可動する台車を採用し、走行安定性の向上や騒音の低減に寄与します。
福岡市交通局によると、4000系の1本目は、2024年4月ごろに車両基地へ搬入予定とのこと。運用開始は同年秋ごろの予定です。
【了】
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