「日本海沿い高速」全通へ近づく 「日本海東北道」のトンネルまもなく貫通 未開通区間で3本目

開通見込みが示されていないのはここだけ!

完成近づく「日本海沿い高速」

 国土交通省 新潟国道事務所は2023年12月12日、日本海沿岸東北道「朝日温海道路」区間で工事を進めている4号トンネル(仮称、1185m)が18日の週に貫通する見込みだと発表しました。

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新潟県内における日本海東北道の開通済み区間(乗りものニュース編集部撮影)。

 日本海沿岸東北道は、新潟、山形、秋田の日本海側を縦貫する高規格幹線道路で、このうち北陸道と秋田道をつなぐ区間は「日本海東北道」の名称で案内されています。新潟・山形県境、山形・秋田県境付近にそれぞれ未開通区間があり、建設が進められています。

 貫通するトンネルは、朝日まほろばIC(新潟県村上市)からあつみ温泉IC(山形県鶴岡市)までの「朝日温海道路」40.8kmに作られるトンネルのひとつで、21本中3本目の貫通となります。この区間では海沿いを行くJR羽越本線と異なり、国道7号と並行して内陸を通ります。

 ただ、朝日温海道路は未だ開通見込みが示されていません。これに対し、山形・秋田県境部は完成が見えてきています。

 山形県北部の遊佐比子IC~遊佐鳥海IC間6.5kmは2023年度、その先の県境部は、秋田県側の小砂川IC~象潟IC間7.3kmが2025年度、県境の遊佐鳥海IC~小砂川IC間が2026年の開通目標です。

 朝日温海道路の工事が進捗し、開通見込みが示されれば、北陸から東北にかけて日本海側を縦貫する長大な高規格道路の完成メドがたちます。

 新潟国道事務所は貫通するトンネルについて、引き続き覆工コンクリートなど坑内の施工を進めていくとしています。

【了】

【どこまで進んだ?】日本海東北道の進捗&トンネルの位置(地図/画像)

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