「なか広くなってる!」海自ヘリSH-60K初の派生型「救難仕様」デビュー 違いはドコ?
海自仕様のUH-60J救難ヘリコプターももうすぐ見納め。
救難だけでなく人員や物資の輸送などにも
海上自衛隊 館山航空基地(千葉県館山市)に所在する第21航空群は2023年12月15日、公式X(旧Twitter)において、SH-60Kヘリコプターの救難仕様が館山に配備されたと明らかにしました。
SH-60Kは海上自衛隊の主力ヘリコプターで、アメリカのシコルスキー社が開発したSH-60B「シーホーク」艦載ヘリコプターをベースに日本独自の改良を施して制式化したSH-60J哨戒ヘリコプターの発展型です。
2001(平成13)年3月27日に試作機が初飛行したのち、2005年8月から運用を開始しており、これまでに三菱重工で試作機1機、量産機約80機が調達・生産されています。
今回、館山に配備されたSH-60K(救難仕様)は、その中の1機を改修することで生まれた派生型で、航空救難や災害派遣などで捜索救助を行ったり、人員ならびに物資を運んだりするために、哨戒装備を取り外して機内スペースを確保しているのが特徴です。
公開された画像を見ると、原型のSH-60Kと比べて機首部分からミサイル警報装置や前方監視用の赤外線装置などが外され、機内も音波探知機(ソナー)の吊下げ装置が撤去され、代わりに増加燃料タンクらしきものを設置しているのが確認できます。
説明によると、配備は11月中旬に行われたとのこと。海上自衛隊ではUH-60J救難ヘリコプターの代わりに同機を増備することを決めているため、今後は他基地にも配備が進み、各種記念行事やイベントなどでも披露されるかもしれません。
【了】
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