まもなく完成の「新たな川」に“堤防道路”が先行開通 「川ごとバイパス」の超スケール! 豪雨被害からの巨大プロジェクト
道路もめちゃくちゃ変わります!
岡山「小田川付け替えプロジェクト」で道路開通
国土交通省 中国地方整備局は2023年12月19日、岡山県で行っている「小田川合流点付替え事業」の一環として、堤防天端道路と、その横を通る県道下原船穂線バイパスが25日に開通すると発表しました。
この事業は、岡山県内を流れる一級河川の小田川が、同じく一級河川の高梁川に合流するポイントを、現在よりも4.6km南へ移設するものです。2018年の西日本豪雨で合流地点に位置する倉敷市真備町が大きな被害を受けたことから、河川激甚災害対策特別緊急事業として進められています。
具体的には、現在の合流地点の南に位置する柳井原貯水池を活用する形で、河道を新たに掘削し、小田川を合流点から南へ引き延ばします。今回開通する堤防天端道路(自転車・歩行者用)と県道バイパスは、その新たな小田川の西岸を通る形となり、既存の貯水池の西側を通る県道よりも直線的なルートになります。
付替えにより、小田川は水位が抜本的に低下し、倉敷の市街地を含めて氾濫危険度などが低減されるといいます。
なお、付替え事業は完了まで残り3か月とのこと。これまで山陽道や山陽新幹線がまたいでいた柳井原貯水池が、新たな「小田川」になるまであと少しです。
【了】
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