国内最後の「ジャンボ機」機内みてきた! 鼻パッカーンの珍機構も!? NCAの747-8F

年を追うごとに徐々に運用機数が減りつつある、「ジャンボ機」ことボーイング747。しかし、国内では貨物専用航空のNCAが主力機として使用しています。今回、その機内が公開されました。

最後の「ジャンボ」747-8Fを主力機に

「ジャンボジェット」と呼ばれ、かつて多くの航空会社が使用していたボーイング747。現在旅客型の多くが退役し、多くは貨物機として運用されています。そのようななか2024年時点でも、国内でも747を主力機に据えている航空会社が国内に存在します。

 それが、貨物専用航空会社であるNCA(日本貨物航空)。同社では8機のボーイング747-8Fを使用しています。2024年のはじめ、その1機の内部が報道陣に公開されました。

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NCAの747-8F(乗りものニュース編集部撮影)。

 NCAが用いるボーイング747-8Fは全長76.3mで、133tの貨物を搭載できます。2012年、日本の航空会社として初めて同型機を受領し、シカゴやニューヨークといった北米線に加え、アムステルダムなどのヨーロッパ、アジア圏にも就航しています。

 ふだんは半導体関連や電子機器を運んでいますが、ヘリコプターや長尺貨物なども搭載できます。これは、2階建て構造で2階に操縦席などを配し、1階席(メインデッキ)はすべてを貨物スペースとして使用できるという747貨物機シリーズならではの強みです。また、搭載貨物の大きさによっては、機首部分が上部に開く機構「ノーズカーゴドア」を用いて、貨物の積み下ろしをするとのことです。

 なお、この日の公開は見送られましたが、2階席にはコックピットのほか、客席やベッドなどが設置されています。ここには実際の運航時、荷主やスタッフなどが乗り込みます。

 ちなみにNCAが保有している747-8Fは、1970年代から半世紀以上シリーズ化されていた747シリーズの最後の派生型です。ボーイングはすでに747シリーズの製造を終了しており、もしNCAから747-8Fが退役した場合、日本の航空会社から「ジャンボ機」が消えることになります。

【了】

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