巨大橋脚&新ホームも出現!?「阪神なんば線 淀川橋梁架け替え」で「消滅する名物風景」とは 進む工事の現在

完成後はどうなる? 今の工事状況は?

 完成形は、橋桁が今よりも7mも高い位置に設置されます。橋脚の本数は39本からわずか10本に。1本1本の橋脚がどっしりと存在感あるものになります。さらに、大部分で「橋脚の上に桁が置かれているだけ」の現状とは異なり、全面的に「トラス橋」となり、電車はトラス越しにしか見えなくなります。

 阪神なんば線の名物だった「水面すれすれを電車が走り、それを遮るもの無く眺められる」という風景は見納めになります。

 さて、現在の工事状況ですが、新しい橋脚が水面上に次々と姿を現してきています。難波側で4基、尼崎側で3基。さらに両側とも、堤防を超えた地上に1基ずつ完成し、足場が取り払われた状況です。すでに次の橋脚のコンクリート打設のため、足場が組まれています。橋脚工事は折り返しをすぎた段階と言えます。

 大きな変化といえば、尼崎側にある「福駅」が、仮線に切り替えられました。2022年4月の時点では「難波方面のホームの裏に新ホームと新改札が作られ、仮通路でつながっていた」状態でしたが、今や上下線とも東側にスイッチ。真新しいホームの裏に、旧尼崎方面のホームの残骸が1、2両分だけ残っている風景でした。

 なお、橋の架け替え(かさ上げ)と同時に、伝法駅と福駅はどちらも高架化されます。完成すれば、阪神なんば線は全線で築堤もしくは高架線となり、踏切が無くなります。

【了】

【画像】えっ…!? これが「阪神なんば線 淀川橋梁」の工事現場の様子です

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