JR芸備線「存続かバス転換」議論が本格開始 全国初の「再構築協議会」JRの要請で国が動いた

ついに議論が本格的に始まります。

ついに議論が本格開始

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芸備線を走る気動車(画像:写真AC)。

 国土交通省は2024年1月12日(金)、広島・岡山県の内陸部を走るJR芸備線について、地域公共交通活性化再生法に基づく「再構築協議会」の設置を決定したと発表しました。

 2023年10月に地域公共交通活性化再生法が改正され、「ローカル鉄道の再構築に関する仕組みの創設・拡充」がおこなわれました。今回、その「再構築の仕組み」の第1弾がさっそく適用された形です。

 対象は、JR芸備線の中でも特に経営状況が厳しい、備後庄原~備中神代(延長68.5km)。途中には、山陰方面へむすぶ「木次線」が接続しています。東城~備後落合は1日利用者がわずか11人と悲惨な数字になっており、自治体は路線存続に向けて活性化などの取り組みを続けています。

 制度の創設に際し、真っ先に協議会設置を国へ要請したJR西日本は「芸備線につきましては、これまで地域の皆さまと共に様々な利用促進、地域活性化の取り組みを行ってまいりました。一方、人口減少や少子高齢化に加え、道路整備や道路を中心としたまちづくりの進展など同線を取り巻く環境の大きな変化と共に、ご利用は大きく減少しております。

 特に、備中神代駅~備後庄原駅間につきましては、将来の地域のまちづくり計画と移動ニーズに適した持続可能な交通体系の実現に向けて、地域の皆様と議論をすることが必要であると認識しております」と話していました。

 今後、3月末までに1回目の会議が開かれる予定としています。

【画像】ヤバイ…!これがJR芸備線の「悲惨な利用状況」です

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コメント

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1件のコメント

  1. 無駄に税金使って実証実験・・・