「2000両近く製造された国鉄電車」引退迫る! 今も“近郊形の傑作”が走る線区は?

JR西日本が山口エリアの山陽本線に新型車両を投入します。これにより長年使われてきた115系電車が置き換わる見込みです。2000両近い車両が製造され、今なお各地を走る115系の歩みと特徴を振り返ります。

115系はこうして生まれた

 JR西日本が2026年、山口エリアの山陽本線に新型車両「Kizashi」を投入します。同エリアに新型電車が導入されるのは約45年ぶりです。これにより国鉄時代から長年使われてきた115系電車の置き換えが進むと考えられます。この115系の歩みと特徴を振り返ります。

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115系近郊形電車(安藤昌季撮影)

 国鉄は1962(昭和37)年、111系電車を導入しました。すでに1950年代には東海道本線で旧形客車列車を80系電車に置き換えており、速度向上や折り返し作業の容易化といった成果を上げていました。

 しかし、デッキ付き2扉の80系や後継の153系は、増大する通勤輸送への対応には不十分と考えられるようになります。当初は80系を3扉にしようと検討しましたが、改造対象の車両数が膨大で、費用対効果が低いという結論に。

 4扉ロングシートの101系を4扉セミクロスシートに変更することも検討されましたが、居住性に問題があると判断され、これも採用されませんでした。

 一方、1961(昭和36)年に投入された401系近郊形電車は、3扉セミクロスシートで好評を得ていたことから、これを直流専用として発展させた111系近郊形電車が投入されることとなりました。

 111系の製造中に、新型の主電動機が開発されたことから、量産形式は出力を向上させた113系に切り替わります。そして、その113系をベースに、勾配区間や耐寒耐雪性能を強化したのが、115系近郊形電車です。

 見分け方の一例として、前面の緑部分の塗り分けが、111・113系はV字型なのに対し、115系はU字型になっています。なお、中央東線用の115系は、クリームと青の「横須賀色」で登場しています。

【色も座席も多種多様】これが各地の115系電車です(写真)

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