「房総半島の末端」まで「高速4車線化」実現へ!? 「富津館山道路」事業化に向けてプロセス大詰め
事業化まであとわずかという段階に来ています。
事業化まであとわずか
房総半島の南にある館山市まで、高規格道路が通っています。京葉道路、館山自動車道から続く「富津館山道路」です。現在は片側1車線ですが、それを丸ごと全線で片側2車線に拡幅する事業が、いよいよ着工の手前まで到達しそうです。
「富津館山道路」は富津竹岡ICから富浦ICまでの20.4kmで、途中には富津金谷・鋸南保田・鋸南富山の3つのICがあります。並行するJR内房線では、竹岡・保田・安房勝山・岩井・富浦・那古船形に相当する区間です。富浦ICから南は、現道の国道127号の「館山バイパス」として、館山市内中心部まで4車線道路が整備されています。
房総半島の「背骨」ともなる千葉~館山の高速道路について、千葉県は4車線化の実現を熱望。2023年8月には国への要望書で「観光シーズンや休日等において渋滞が発生しているとともに、工事や事故等による通行止め等も数多く生じていることから、観光振興や防災力の向上のためにも、早期の4車線化が必要不可欠です」としています。
事業化までは沿線自治体で「都市計画決定」「環境アセスメント」の2つの手続きを完了させる必要があります。千葉県は都市計画決定について、案の縦覧を1月26日から1か月間おこなう予定。そのあと決定に移っていく構えです。同時並行で、環境アセスメントについては、事業主体(県)が提出した準備書の縦覧がおこなわれます。そのあと県の評価書が出れば、手続き完了です。
ちなみに、富浦から先、館山中心街まで到達し、さらに房総半島をぐるっと周って鴨川、大原を経て茂原方面へつなぐ、”房総半島一周道路”ともいうべき高規格道路の構想もあります。こちらはまだ「調査中」の段階で、具体的な概略ルートなどは決まっていません。
【了】
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