群馬の“新”東西軸「上信道」事業に遅れ 「吾妻東バイパス」区間の完成時期が延期に
上信道を構成する吾妻東BPの完成が遅れます。
吾妻東BPは2029年度完成へ
群馬県は2024年2月9日、県西部で建設を進めている上信道のうち、「吾妻東バイパス」と「吾妻東バイパス2期」の完成時期をどちらも2029年度に延期すると発表しました。
上信道は、群馬県渋川市の関越道・渋川伊香保IC近くを起点とし、長野県東御市の上信越道・東部湯の丸IC付近に至る計画の地域高規格道路です。
延長は約80kmで、国道145号(現道)や吾妻川、JR吾妻線としながら群馬県の東吾妻町・長野原町を西へ進み、嬬恋村で進路を南に変えて上信越道につながります。
今回、事業計画の見直し対象となったのは、上信道を構成する国道145号吾妻東バイパスと、国道353号吾妻東バイパス2期です。2本合わせて東吾妻町の箱島ICから厚田ICまでの13.1kmを結びます。
東側の箱島ICで、すでに開通している国道353号「祖母島~箱島バイパス」に、西側の厚田ICで、3月20日開通予定の国道145号「吾妻西バイパス」にそれぞれ接続します。
道路は幅10.5m、車道2車線、設計速度60km/hです。
県によると、この吾妻東バイパスと同2期は2026年度から2027年度にかけて順次完成する計画でしたが、用地取得の難航により、いずれも2029年度に延期するといいます。
また、事業費についても、資材やエネルギー価格の高騰、軟弱地盤への追加対策工事、埋蔵文化財の調査範囲拡大などにより増加が見込まれるとしています。
なお、上信道を構成する道路はこのほか、渋川市内で国道17号渋川西バイパスの未開通区間1.9kmが、2025年度の開通を目指して建設中です。
これらの区間がつながると、渋川伊香保IC付近から八ッ場あがつま湖までが1本につながり、関越道から長野原や嬬恋、草津・万座方面への所要時間が短縮されます。
【了】
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