ロシア艦隊に大きな打撃?衝撃の「水上ドローンが大型揚陸艦を撃沈」どんな影響があるのか
ロシア黒海艦隊にとっては「泣きっ面に蜂」?
大型揚陸艦「ツェーザリ・クニコフ」が沈没
イギリス国防省は2024年2月15日、ウクライナ軍の水上自爆ドローンによる攻撃を受けたロシア海軍の大型揚陸艦「ツェーザリ・クニコフ」がほぼ確実に沈没したとの分析を発表しました。
この攻撃をめぐっては、ウクライナ国防省が2月14日、黒海のクリミア半島南部のアルプカ沖で、「ツェーザリ・クニコフ」を撃沈したと発表。水上自爆ドローン「マグラV5」を使用したとしており、大爆発を起こして横転する同艦の映像も公開しています。攻撃には複数の水上自爆ドローンが使用されたようです。
「ツェーザリ・クニコフ」は、旧ソ連が開発したロプーチャ級揚陸艦の1隻です。今回の喪失により、黒海艦隊に配備された10隻のロプーチャ級のうち、3隻がウクライナ軍の攻撃で破壊されたことになります。
イギリス国防省によると、この艦艇は兵站輸送などの後方支援で、大きな役割を果たしてきたそう。喪失により、黒海で利用可能なロシアの戦力が更に制約され、黒海艦隊の兵站が更なる攻撃に対して脆弱な状態のままになると指摘しています。
また、ロシア本土とクリミア半島を結ぶクリミア大橋(ケルチ海峡大橋)が使用できなくなった場合、海上から兵站輸送を支えるための冗長性も更に低くなるとの見解を示しました。
水上ドローンを有効に活用するなど、ウクライナ軍の創意工夫により、ロシア海軍は黒海西部で自由に行動できなくなっており、海洋での勢いを奪われている可能性が極めて高いと評価しています。
【了】
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