「鳥かご標準装備!?」ロシア軍の旧式戦車T-80 新しく生まれ変わった姿で納入される
装甲や照準などが新型に。
2023年に発表された新しいタイプ
ロシアの国営企業であるロステック傘下のウラルバゴンザヴォードは2024年2月14日、アップグレードされたT-80BVM主力戦車を納入したと発表しました。
T-80BVMはT-80BVの改良車両となっており、製造を担当したのは、ロシアのオムスク市に拠点を置く国営企業のオムスクトランスマシュです。
今回アップグレードされたT-80BVMは2023年陸軍軍事フォーラムで発表されたタイプで、新たな爆破反応装甲が搭載され、乗員保護が向上しているとのことです。また、自爆ドローンのトップアタック対策用に、砲塔部分に屋根型のモジュールである「コープケージ(鳥かご装甲)」が追加されています。
主砲である125mm砲と動力であるGTD-1250ガスタービンエンジンも改良されており、砲手照準器、運転手用視覚装置、兵装安定装置も新たなものに改良されているようです。
T-80は元々1970年代後半から生産が始まった主力戦車です。ほかの旧ソ連系戦車と違い、ディーゼルエンジンではなくガスタービンエンジンを搭載しているのが特徴となっています。
ウラルバゴンザヴォードでは、2019年頃から、旧式化したT-80BVをT-80BVMをアップグレードしロシア陸軍の納入していました。しかし、ウクライナ侵攻の影響により戦車が多数撃破されたということで、アップグレード以外にも、生産ラインを復活させT-80BVMを新規製造しているという報道もあります。
【了】
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