客室あるの!? 今なお現役「NCAの貨物ジャンボ機」へついに潜入 仮眠室やキッチンも…一体誰なら乗れる?

かつて一世を風靡した「ジャンボ機」ことボーイング747。その貨物型の機内はどのようになっているのでしょうか。今回、NCA協力のもと、その知られざる機内に入ることができました。

客席は6つ

 国内の航空会社でも主力機として使用された「ジャンボ機」ことボーイング747は、2023年に最後の1機の生産を終え、その運用機数も減りつつあります。そのようななかで国内で唯一747を主力機として使用しているのが、NCA(日本貨物航空)です。今回、その知られざる「貨物型ジャンボ機」の機内に入ることができました。

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NCAの747-8F(乗りものニュース編集部撮影)。

 NCAでは2024年現在、747シリーズの最終派生型「747-8F」を主力機として使用中。133tの貨物を積み込むことができるほか、機首が上部に開く「ノーズカーゴドア」を備えていることから大型・長尺の荷物を運ぶことも可能です。

 そのようなNCAの747-8Fですが、747の特徴である2階の「アッパーデッキ」に、実は客室が存在します。

 ここには従来タイプのビジネスクラスのような座席が6席設置されているほか、乗務員用の仮眠スペース(クルーバンク)やギャレー(簡易キッチン)などが設置されています。この客室は、NCAスタッフの出張や、貨物として積み込まれる競走馬の馬丁(世話役)などが利用するのだとか。旅客機と同じように、安全のしおりや毛布なども装備されています。

 一方、旅客機ではないことからCA(客室乗務員)がいないため、乗客に対しては非常装備品などの使い方の説明をパイロット自ら行うのだとか。また、食事の準備もそれぞれがやらなければいけないため、ギャレーの使い方がわからない人にはパイロットがレクチャーすることもあるそうです。

【了】

【写真】サクッと見る一般人ほぼ入室NGの「貨物ジャンボ」の客室

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