ロシア海軍の「最新哨戒艦」を撃沈?猛威を振るう「無人自爆モーターボート」 黒海艦隊の損害相次ぐ

陸でも海でもドローンが猛威を振るっています。

ロシア黒海艦隊の哨戒艦「セルゲイ・コトフ」が沈没か

 ウクライナ国防省は2024年3月5日、ロシア黒海艦隊の哨戒艦「セルゲイ・コトフ」を撃沈したと発表。攻撃時の映像も公開しました。

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「セルゲイ・コトフ」と同型のプロジェクト22160哨戒艦(画像:ロシア国防省)。

 ウクライナ国防省情報総局の発表によると、攻撃を担当したのは「グループ13」という特殊部隊とのこと。攻撃は黒海東部のケルチ海峡付近で行われ、水上自爆ドローン「マグラV5」を使用したとしています。「マグラV5」は、爆薬を搭載したモーターボートのような水上ドローンです。
 
 公開された映像を見ると、「セルゲイ・コトフ」が水上自爆ドローンの攻撃を受けて爆発を起こしていることが確認できます。

 今回被害を受けた「セルゲイ・コトフ」は、ロシアで最新鋭の「プロジェクト22160哨戒艦」の一隻。ステルス性を考慮した外観が特徴で、小型の艦艇でありながらヘリコプターデッキと格納庫も備えます。

 ウクライナ軍は有力な艦艇を保持していませんが、水上自爆ドローンなどを活用した非対称戦術により、ロシア海軍黒海艦隊に打撃を与えています。2024年2月1日にはタランタルIII型コルベット「イワノヴェツ」を水上自爆ドローンで撃沈したと発表。2月14日にはロプーチャ級揚陸艦「ツェーザリ・クニコフ」も沈めたと発表していました。

 イギリス国防省は2024年3月6日、「ウクライナは黒海におけるロシア海軍の行動の自由を制限し続けている」との見解を示しました。

【了】

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