“標高日本一の自動車道”延伸へ 「中部縦貫道」の一部として長大トンネルもう1本 新規事業採択評価
クネクネ山道だったころとは隔世の感……。
中部縦貫道の一部、新たに新規事業化へ
国土交通省 中部地方整備局は2024年3月7日、社会資本整備審議会 道路分科会の令和5年度第2回中部地方小委員会を開催。「中部縦貫自動車道 高山東道路(平湯~久手)」について、2024年度の事業化に向けた最終段階となる新規事業採択時評価が行われました
長野・岐阜・福井の山間部を東西につなぐ計画の「中部縦貫道」、その一部区間が新たに事業化される見込みです。今回の対象は、長野・岐阜県境を結ぶ「安房峠道路」の岐阜県側の延伸部となります。
安房峠道路の「安房トンネル」は標高1373mと、NEXCOが管理する有料の自動車専用道路としては最も高い位置を通りますが、それに続く岐阜県側の「平湯峠」を貫く4940mのトンネルが今回の対象区間となっています。
なお、並行する国道158号には1978年開通の「平湯トンネル」がありますが、それとは別です。同トンネル前後に存在する旧曲線区間なども一気にバイパスするルートになります。
中部縦貫道は全線開通がおおむね見えてきている福井県側に比べ、長野―岐阜区間が遅れて建設されています。東海北陸道と高山市街地(高山IC)を結ぶ「高山清見道路」から東へ、長野県側を目指し丹生川ICまで9.5kmの延伸事業が進められていますが、今回、長野県側からも建設が進む見込みとなりました。ただし、長野県内は、松本市の平野部の5.3km(松本波田道路)しか事業化されていません。
【了】
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