異例の手法「海だったところ」に道路通す!? 大規模崩落で通行止め続く国道で“ウルトラC”発動 能登半島地震

地形が変わった、ならば活用しよう!

能登半島地震で通行止め続く海沿い国道

 国土交通省 能登復興事務所は2024年4月、通行止めが続いている国道249号の石川県輪島市野田町地先について、ゴールデンウイークをめどに、緊急車両等の通行を確保できる見込みだと発表しました。

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大規模な土砂崩落が発生した国道249号輪島市野田町地先(画像:能登復興事務所)。

 国道249号は、能登半島の外周に沿う半島の主要国道で、奥能登においては日本海沿いに輪島市と珠洲市を結んでいます。能登を代表する観光地「白米の千枚田」に近い輪島市野田町では、2024年元旦の能登半島地震で大規模な土砂崩落が発生し、通行止めが続いています。

 3月から、その崩落箇所を避ける迂回路の建設が進んでいますが、その場所は「海側」。この周辺の海岸は、地震の影響で陸地が大規模に隆起しており、その新たな陸地に道路を通すという異例ともいえる手法で通行を確保します。

 国道249号はこのほかにも複数箇所で土砂崩落などが発生しているほか、一般車の通行も一部制限されています。今回の区間が通行可能になると、輪島市と珠洲市、能登町を行き来するルートの選択肢が広がり、復旧の支援につながりそうです。

【了】

【超異例!】これが「新しい陸地」に道路を通す図です(写真)

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