引退進む「金ホイール&デカッ羽」見るなら今! スーパーパトカー軍団、栃木の秘蔵っ子いつまで現役?
日産R35「GT-R」やレクサス「LC500」といった個性的なパトカーを所有する栃木県警。実は20年もの長きにわたり使っている“ド派手”パトカーもあります。かつては全国で見られたものの、徐々に退役が進み数を減らしつつ高性能パトカー、現場の声を聞いてきました。
スバルが誇る日本屈指の高性能スポーツカー
栃木県南部の益子町にある道の駅「ましこ」において2024年4月7日、栃木県警察による「春の交通安全県民総ぐるみ運動」の広報イベントが行われ、同県警にしか配備されていないパトカー、日産「GT-R」やハーレーダビッドソン「ストリートグライドスペシャル」の白バイなどとともに、いまや全国的に希少となった「インプレッサWRX STi」のパトカーが展示されました。
「インプレッサWRX STi」は、かつてスバルが生産していたモデルで、いわゆる「5ナンバーサイズ」といわれる小型車枠の4ドアセダンをベースに、徹底的にチューンナップを図ったスポーツモデルです。
世界ラリー選手権、通称「WRC」に参戦するために高性能化が図られた「インプレッサWRX」をベースに、メーカー直系のワークスチーム「スバルテクニカインターナショナル(STI)」がさらなる性能向上を施した、いうなればスペシャルモデル。それを交通取締用のパトカーとして調達したので、当時、運用が始まるとたちまち注目を集めました。
最初に、インプレッサWRX STiのパトカーが配備されたのは埼玉県警。2002年に交通機動隊向けとして2台を県の予算で調達しています。
その翌年、2003年と2004年に計10台が、おもに高速道路などで交通取締に用いる「交通取締用四輪車(高速II型)」として国費調達(警察庁が一括購入し、必要な都道府県に割り振る導入方法)されています。
そのため最盛期には、北は北海道から南は福岡県まで、前出の埼玉県を含めて全国11道府県でその姿を見ることができました。
しかし、配備から20年近く経過したことで徐々に退役も進んでおり、2024年現在も運用しているのは、栃木県や埼玉県など、かなり限られるようになっています。
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