引退進む「金ホイール&デカッ羽」見るなら今! スーパーパトカー軍団、栃木の秘蔵っ子いつまで現役?

日産R35「GT-R」やレクサス「LC500」といった個性的なパトカーを所有する栃木県警。実は20年もの長きにわたり使っている“ド派手”パトカーもあります。かつては全国で見られたものの、徐々に退役が進み数を減らしつつ高性能パトカー、現場の声を聞いてきました。

埼玉県警の所有車とは似て非なるもの

 インプレッサWRX STiは金色ホイールや大型のリアスポイラーなどが特徴ですが、それらはパトカーでも市販車そのままであったため、当時の警察車両としてはあり得ないほど、「派手な」パトカーになっていました。

 

 なお、栃木県警の車体は当初、高速道路交通警察隊(高速隊)に配備されたため、ボンネット上に透明なバグガード(虫よけ板)を装着していましたが、のちに一般道での交通取締がメインの交通機動隊に移管されたため、バグガードは撤去されています。そのため、ボンネットにはその金具を取り付けていたボルト穴の跡が残っています。

 ちなみに、埼玉県警のインプレッサWRX STiは最初から交通機動隊に配備されたため、そのような跡はありません。

 

 ほかにも、埼玉県警の車体は県の予算で独自に調達したもののため、フォグランプやサイドバイザーを装備するなど、栃木県警の車体を含め、国費調達車にはないパーツを取り付けている点が異なります。

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道の駅「ましこ」で展示された栃木県警のインプレッサWRX STiパトカー(乗りものニュース編集部撮影)。

 栃木県警というと、レクサス「LC500」、日産「GT-R」、同「フェアレディZ」、ホンダ「NSX」などのスーパーパトカーに注目が集まりがちです。

 

 実際、冒頭に記したように今回、道の駅「ましこ」で行われた「春の交通安全県民総ぐるみ運動」には日産「GT-R」のパトカーも来ていましたが、ギャラリーの関心はそちらの方が高いように思えました。

 しかし、「GT-R」は2018年に寄贈という形で栃木県警に配備された車体で、まだ6年ほどしか経っていません。残りの運用期間を考慮すると、確実にインプレッサWRX STiの方が短いです。

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