名阪国道の「巨大道の駅」変貌へ 今は残念な状況 奈良“針テラス”南欧風の建物はどうなる?
開業は2001年なんですね。
テナント入らず 最低限の機能「針テラス」
国土交通省 奈良国道事務所が2024年度の事業概要を発表。そのなかで、「道の駅」の整備事業として、国道25号「名阪国道」の道の駅「針T・R・S」(以下、針テラス)リニューアル事業を挙げています。
針テラスは奈良市東部(旧都祁村)の針ICに併設する道の駅として2001(平成13)年に開業。施設総面積3万坪は西日本の道の駅で最大級だそうです。奈良市は観光と地域振興の拠点として位置付けています。
ただ、事業会社とのトラブルを経て、2016年に同事業者との運営管理業務契約を解除して以降は、新たなテナント入居をせず、最低限の機能維持保持しながら運営を続けてきたことなどから設備の老朽化が進んでいるといいます。
このため、奈良市は国土交通省とともに針テラスのリニューアルを目指すべく、2024年3月に業協力者選定の実施方針案を示していました。市はリニューアルについて、地域資源を活用した持続可能な地域振興・交流の拠点とすべく「ここにしかない空間づくり」を掲げています。
リニューアルの対象エリアは温泉施設「はり温泉らんど」を除く全エリアとなる見込みです。
南イタリア風のデザインを取り入れた既存の建物については、そのまま活用するパターンと、「直ちに撤去のうえ新たに新施設を整備する」パターンがあるものの、市は後者を「最も効果的と考えている」ため、事業協力者には当該提案を希望するとともに高く評価する考えを示しています。
現在のスケジュールでは、年内に事業協力者を選定のうえ、2026年から2029年度に再整備を実施、2030年4月に新施設の供用開始が目指されています。
【了】
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