都内の「1時間に2本しか電車こない駅」が大躍進!? 物件問い合わせ急増の理由、ランキングで判明
トップ10内に唯一食い込んだ「多摩」!
東京都内の賃貸物件「人気が上がった駅」ランキングで
不動産情報のライフルは2024年5月、1都3県におけるファミリー向き賃貸物件の問合せ数が前年度から増えた駅を調査した「人気の上がった駅ランキング(ファミリー編)」を発表しました。
1位は東京メトロ副都心線の「北参道」駅で、前年度から286.0%の増加。新宿、渋谷、池袋までラクにアクセスでき、ターミナル駅の代々木や千駄ヶ谷も徒歩圏内など、交通利便性が非常に高いうえ、閑静な住宅街とおしゃれな店が入り交じるスポットとして近年人気を集めているといいます。家賃相場は15万9000円だそうです。
2023年度は、相次ぐ値上げのなかで23区のファミリー向け物件の掲載平均賃料も、前年度比116.3%(2万6849円)の大幅な上昇となった一方、ユーザーが求める物件の平均賃料はほぼ横ばい。賃料の上昇に需要が追い付いていないといいます。
そのため、「準郊外の駅」「拠点駅の近隣の駅」「拠点駅の1駅隣の駅」といった、相対的に家賃が抑えられる駅の需要が高まっているのだそうです。
そうしたなか、トップ10内に多摩地区で唯一ランクインした6位の「北八王子」も、同様の傾向があるといいます。
北八王子駅は八王子駅の隣に位置する「JR八高線」の駅です。八高線は都内のJR線で唯一の「地方交通線」に分類され、全線単線、本数は日中1時間あたり2本と少な目です。賃料は6万6650円で、トップ10内では最安となっています。
ライフルによると複数路線が利用できる駅の“近隣駅”が今回多くランクインしており、北八王子のほか、池袋の隣駅「北池袋」(2位)、押上の隣駅「京成曳舟」(5位)、有楽町の2駅隣駅「新富町」(9位)など、「ちょいズラシ駅」の人気が高まっているといいます。
【了】
コメント