過激派「米空母を燃やしたぜ」 艦長「ウチの犬萌えるでしょ♪」撃破はウソだと判明 世界を鎮めたワンコの意外な正体

2024年5月末、紅海でアメリカの原子力空母が過激派の攻撃で炎上したという内容がSNSを駆け巡りました。しかし、攻撃されたはずの空母艦長が動物と戯れる動画を直後に公開。結果、攻撃はフェイクだと判明したのです。

艦長のペットにあらず 実はプロフェッショナル犬

 ただ、フーシ派による攻撃は実際にあったようで、空母「ドワイト・D・アイゼンハワー」の展開エリアを担当するアメリカ中央軍も、翌6月1日に紅海南部で2回の攻撃に遭遇したと認めています。とはいえ、このときフーシ派によって使われた無人航空機や対艦弾道ミサイルは、ことごとく撃墜されたため、該当地域でのアメリカ軍やその同盟諸国軍の艦艇、それに一般商船への被害はなかったことが確認されています。

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ファシリティドッグ「デモ」とクリス艦長(画像:アメリカ海軍)。

 ところで、クリス艦長の投稿で注目を浴びた犬「ボス」は艦長のペットではありません。「ファシリティドッグ」と呼ばれる専門的な訓練を受けた犬でした。

 ファシリティドッグは人間の精神的なケアなどを行うための動物で、日本でも病院などの医療機関で見ることができます。アメリカ海軍のファシリティドッグも基本的には同様の役割を担っており、長期にわたって外国の洋上に展開する軍艦乗員のメンタルケアを目的としています。

 このようなファシリティドッグの乗艦は今年(2024年)から始まったばかりの試験的なプログラムで、最初に行われたのは空母「ジェラルド・R・フォード」であり、今回の空母「ドワイト・D・アイゼンハワー」への「デモ」乗艦はそれに続く2例目になるそうです。

 

 今回の件は、いうなれば新米乗員「デモ」が、着任早々さっそく「自艦への攻撃」を早々と収束に導いたとも形容できるでしょう。

 こうして見てみると、素人目にはなんら関係ないように思える軍艦の日常風景を捉えた画像や動画のSNS投稿も、時にはインターネット上のデマを打ち消す一定の効果があるといえそうです。言い方を変えると、実は航海日誌などと同じように、万一何かあったときのためにも、定期的なSNSへの投稿は有効なのかもしれません。

【了】

【ワンコ動画だけじゃないよ】空母艦内の様子を伝えるクリス艦長の公式SNS(写真)

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