「100年前から親日」のトルコ軍艦9年ぶり来日 実はウクライナ軍艦もコレ!? アジア歴訪は“別の意味”あり?

広島・呉でも一般公開を予定

 日本では東京のほか、串本(和歌山県)と呉(広島県)に寄港。串本(和歌山県)では、1890年9月に発生したエルトゥールル号遭難事故の犠牲者を追悼する式典に同艦乗組員が参加しています。東京を就航した後は海上自衛隊呉基地へ立ち寄る予定で、6月19日に一般公開が行われる予定です。

「私たちの航海は4か月半行われる。東京は時期的にまさにど真ん中。地中海から日本近海までの航海で、季節的なさまざまな気象状況があり、通過する国々との関係でも特別なことがあった。私たちはこの航海で学ぶことが多いと思っている」(セルカン・ドアン艦長)

「クナルアダ」はどんなフネ? いろいろメイド・イン・トルコ

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「クナルアダ」艦内で記者会見に応じる駐日トルコ大使(奥左から2人目)や艦長(手前右から2人目)、そして駐在武官(深水千翔撮影)。

「クナルアダ」はイスタンブール海軍工廠で2019年9月に竣工しました。トルコが進める国産哨戒・対潜戦闘艦計画「MILGEMプロジェクト」で開発・建造されたアダ級コルベットの4番艦で、艦名はイスタンブール市の沖合に点在するプリンスィズ諸島のなかで同市に最も近い「クナルアダ島」に由来しています。

 特長としては、国産対艦ミサイル「ATMACA」や、独自開発の戦闘管理システム「ADVENT」を搭載した最初の艦艇だというのが挙げられるでしょう。

「ADVENT」は海軍とHAVELSANが共同で開発したトルコ独自の軍用システムです。艦上に搭載されている複数のセンサーから得られたデータを収集し分析、シミュレーションを行うことで、作戦時における意思決定を支援します。

 加えて自動的に脅威を評価し、センサーを対象に割り当てることで、脅威度に応じて対抗するための武器を割り当てることができるのだとか。さらに、ネットワーク・インフラストラクチャーによって、他の艦船の武器やセンサーと組み合わせて使用することができ、戦術状況図や必要なデータを交換することも可能です。

【艦の至る所にある横顔はダレ?】初来日! トルコ軍艦「クナルアダ」中と外をイッキ見(写真)

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