ついにデビュー 阪急初の豪華な「有料座席指定車」 “確実に座りたい”叶えるだけじゃない“配慮”
「ほかの人が気にならない」という神髄
アテンダントが準備する子ども用ポータブルチェアは、座席に載せるタイプの補助椅子です。障がいの有無にかかわらず使えるもので、鉄道事業者として初めての導入。この点にも、あらゆる乗客が快適に利用できるようにという配慮が感じられます。
このほかにも、頭部側面まで包み込むような座席背面のデザインや、二人がけ席の間に設けられたパーテーション、座席列ごとに設けられた窓の配置など、他の乗客をいい意味で意識しない工夫が随所に見られます。
筆者は7月8日に行われた試乗会に参加しましたが、実際に乗ってみると音も他の車両より静かで、ゆったりとくつろぐことができました。担当者は、「すべてのお客様に快適にご利用いただけるようしっかり準備してまいりましたので、楽しく使っていただきたいと思います」と意気込みを語りました。
阪急電鉄では、今後順次プライベースを増やしていく予定。2025年頃には1時間あたり4~6本に拡大するとしています。
【了】
Writer: 鶴原早恵子(鉄道好きライター)
大人になってから急に鉄道が好きになったフリーライター。地元・京都中心に、時間ができればあちこち乗り&撮りに行きます。駅で行き交う列車や人を眺めているだけで元気が出てくる。ローカル路線、海が見える路線・駅、駅カフェが好き。
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