「アルト47万円」からの進化が独特すぎる!? その後もスゴイぞ伝説のスズキ・アルトたち 「EV化?昔の話だね」
1979年の登場から今日に至るまで、日本のベーシックな軽自動車の代表格であり続けるスズキ・アルト。同車両はその歴史の中で、かなりの思考錯誤を繰り返しています。
大きな箱が乗ったアルト登場!
1991年には多目的モデル、アルトハッスルが登場。フランス車などに多く見られる「フルゴネット」のスタイルで、後部座席と荷室に当たる部分に、大きなカーゴを乗せたようなフォルムとなっています。今となってはアンバランスな形に見えてしまいますが、高い天井の箱型にすることで、車内の居住性や積載力を高めるという工夫は、2024年現在のスペーシアやN-BOXなどのトールワゴン型軽自動車に通ずるものがあります。
さらに、1992年には早くもアルトをベースとした電気自動車も発売しています。1997年には、電費を大幅に向上させ、さらにブラッシュアップさせたモデルを発表。床下にバッテリーを置いたことで、車内スペースは従来のアルトより広く確保していました。
もちろんこの当時はEVのニーズもインフラもほとんどなく、アルト電気自動車の販売台数は極めて限られていましたが、スズキがいち早くEVの未来を見据えていたことを証明する意義深いモデルでもあります。
1994年に登場した4代目アルトは、軽自動車最大のロングホイールベースを実装。1998年の5代目では、軽自動車でありながら普通小型車と同等の安全性を実現し、新開発のエンジンと電子制御スロットルで大幅な燃費向上を図るなど、スズキの矜持はもちろん、その技術力の高さを強く感じるモデルとなりました。
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