世界初でしょ「え、潜水艦をニコイチで!?」 驚愕の修理方法で復活した原潜 いつまで使うの?

自動車修理には、2台の故障車や事故車などを基にして1台の走行可能な車両を作る「ニコイチ」という修理方法があります。それと同じようにして修理した事例が、ヨーロッパの潜水艦にもありました。

火災で廃艦の危機に瀕した仏原潜

 クルマやバイクなどでは、2台の故障車や事故車などを集めて、1台の走行可能な車体を作る「ニコイチ」という方法がありますが、この修理法を軍艦のなかでも特に厳重な品質管理が必要な原子力潜水艦で行ったケースがあります。

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修理後復帰した後のリュビ級原子力潜水艦「ペルル」(画像:フランス海軍)。

 その原子力潜水艦とは、フランス海軍のリュビ級原子力潜水艦の6番艦「ペルル」。その艦名は真珠を意味するフランス語に由来します。

 リュビ級は、核弾頭を発射可能な潜水艦発射弾道ミサイルを積んでいない、攻撃型原子力潜水艦に分類される艦です。

 同艦は2020年6月12日トゥーロン基地に入港した際、整備中に起きた火災事故によって艦首の広範囲が損傷しました。幸い原子炉や核燃料、魚雷などは修理に際して撤去されていたため、最悪の状態こそ免れましたが、同艦は約14時間燃え続け、艦首魚雷発射官の辺りが解け落ち、耐圧殻がむき出しになってしまいます。この惨状を同国の国防省は「深刻な火災」と評しました。

【すげえ…マジだ】ニコイチ修理で復活していく潜水艦(写真)

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