1400台中たった3台!? 激レア「都営観光バス」は一体どう使われているのか?
都営バスを運行する東京都交通局は、路線バスだけでなく小規模ながら観光バスも運行しています。その数、約1400台中たった3台。ほとんど見かけない謎めいた存在でもあります。
すごい激レア「都バス」がある
2024年8月24日に一般の親子向けとして行われた「都営バス100周年×はとバス75周年コラボ企画 夏休み親子限定!!都営バス自動車工場潜入ツアー」では、参加者の移動のために珍しい「都営バス」が使用されました。路線バス車両ではなく、高速バスや貸切バスで使われる観光バス車両です。
東京都交通局の担当者に話を聞くと「我々は、観光バスを3両ほど持っています」との答えが。同局が保有する約1400台のうち、観光バスはたった3両しかないのです。
なお、貸切バスの事業を行う場合は最低でも5両が必要ですが、「ほかに乗合の路線バスバスタイプを貸切用にしているものがありまして、合わせて5両になっています」とのこと。
大規模輸送から学校の遠足、町内会の旅行まで、様々な私的ニーズに応える貸切バス事業といえば、今回のツアーにも登場したはとバスのように、民間企業のイメージが強いかもしれません。しかし、東京都交通局は1950年代には貸切バス事業へ参入しており、民間の貸切バス事業が本格化する以前からの長い歴史を持っています。
そのようなレアな存在の「都営観光バス」が、近年、“大活躍”した出来事があります。2021年10月、日暮里・舎人ライナーが地震の影響で脱線し、足掛け4日間運休となった際には、地域の貸切バス事業者とともに都営観光バスも鉄道の代替輸送を担いました。ただ、その件については「あれは、たまたまですので……もちろん貸切事業もちゃんとやっています」とのこと。
なお、普段どのあたりで運行されているかについては、発注状況によって違うのでどことはいえないという回答でした。公営といえど、利用する手続きはほかの貸切バス事業者と同じとのことです。「それこそ、はとバスさんよりは圧倒的に見る機会は少ないかもしれませんが、発注があればどこにでも向います」と担当者は話しました。
【了】
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