「3層構造の空港」だと…? かつて存在の「首都圏にもう一個空港作ろう」計画たち、驚愕の全貌とは
異色のコンセプト「空港を3階建てに」
また、空港のレイアウト自体を斬新なものにする案もありました。多摩空港研究会が提案したのは、西多摩地区に「最上階が着陸帯の3層構造体」の空港をつくるというもの。1階に空港ビル、2階に駐機場、最上階に滑走路を設ける、というレイアウトです。
しかしこういった空港案は2001年に公開されたものの、実現には至りませんでした。当時は、羽田空港はほぼ国内線専用空港で滑走路は3本(現在は4本)、成田空港は2本目の滑走路が完成する直前だった時期でした。
最終的に調査検討会では「当面の解決策として、羽田再拡張が、技術的な困難性や、航路・港湾への影響の課題があるものの、羽田の既存ストックを最大限活用するという意味でも、アクセス等の利用者利便、費用・工期等においても、最も優れている」の結論が下され、羽田空港に新滑走路を建設する方向で進められ、こちらは2010年に完成。それにともなって羽田空港では国際線の受け入れも開始されています。
【了】
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