「3層構造の空港」だと…? かつて存在の「首都圏にもう一個空港作ろう」計画たち、驚愕の全貌とは

かつて羽田・成田両空港の発着回数の強化が求められるなか、かつて東京近郊に「首都圏第3空港」を作るという案が存在しました。どのようなものだったのでしょうか。

滑走路「日本一よりもっと長く」が当たり前?

 日本の「首都圏空港」である羽田空港、成田空港は長年にわたり発着回数の強化が求められる一方で、その強化に不可欠な空港の大規模拡張が難しいということも長年の課題でした。そのようななか東京近郊に「首都圏第3空港」を作るという案が検討されたことがあります。どういったものだったのでしょうか。

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羽田空港(乗りものニュース編集部撮影)。

 首都圏第3空港案は10以上にのぼり、その内容が国土交通省により公開されています。そして、これらの案のなかには、もし実現すれば国内では規格外の規模を持つ超巨大空港になるであろうものや、ユニークな構造を採用したものも存在しました。

 九十九里沖空港誘致懇話会がかつて提案していた首都圏第3空港案は、千葉県・九十九里沖10~15km海上につくるというもの。日本でもっとも長い滑走路である成田空港A滑走路・関西空港B滑走路(ともに4000m)を上回る、5000mの滑走路を3本作るという超大型の空港案でした。

 一方、羽田空港のある東京湾内に首都圏第3空港を作る案も公開されました。東京湾水系空間研究会は川崎市東扇島地区に4000m滑走路を2本、3500m滑走路を2本備えた空港案を提案。ワイ・ワット・グループも東京湾水系空間研究会案にほど近い、東京湾の内川崎・横浜沖に5500m滑走路を3本備えた空港案を提案しています。このほか、マリンフロート推進機構提案の「海ほたる空港」をはじめとする木更津沖に空港を設置する案も存在しました。

【画像】えっ…これが「3階建て空港」などの「首都圏第3空港」全貌です

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