自衛艦ならでは? 謎の「カレー」カウントダウン “女性初の練習艦長”の心動かした南米での歓待ぶり

お酒を飲みながら他国と交流する意義

 乗員にも艦にも、海も守らなければならない重い責任があります。南米では日系人の出迎えもあり、中には涙しながら「よく来てくださいました」と迎えてくれる方も。大谷1佐も、日本の代表として訪問しているのだという意識を常に持ちながら任務に当たったと述べていました。

Large 240820 ootani 03

拡大画像

海幕勤務時代の大谷1佐。当時は3等海佐(画像:本人提供)。

 ただ、そのような重責を感じる中でも遠洋航海ならではの楽しみもあるようです。寄港地での楽しみというと、やはり現地での食事やお酒は格別だそう。特にお酒は自衛艦では飲めないので貴重な機会でもあります。

 チリなどワインの産地でいただくお酒の味は、日本に輸入されたものよりも美味しく感じるのだとか。食事の場はコミュニケーションの場でもあるので、現地の食を通して交流するのも豊かな経験になったそうです。ちなみに、イギリス海軍やカナダ海軍は艦内でお酒が飲めたそうで、お国柄の違いには驚きました。

 海だけでなく、食でも繋がれる世界との交流は、聞いているこちらも笑顔になれるハナシで、練習艦で世界各地を巡った大谷1佐ならではでした。次回は家族との絆についてお送りします。

【了】

【マゼラン海峡ってドコ?】大谷1佐「かしま」艦長時代を振り返る(マンガを読む)

Writer: たいらさおり(漫画家/デザイナー)

漫画家・デザイナー。夫のやこさん、娘のみーちゃんと暮らすのんきなオタク。海自にはまってからあれよあれよと人生が変わってしまった。著書「海自オタがうっかり『中の人』と結婚した件。(秀和システム)」「北海道民のオキテ(KADOKAWA中経出版)」各シリーズ発売中。

最新記事

コメント

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleのプライバシーポリシー利用規約が適用されます。

2件のコメント

  1. 誤 以外にも浦賀水道
    正 意外にも浦賀水道

    • ご指摘ありがとうございます。修正いたしました。