特急「はまかぜ」ここまで大化けするとは! ついに公開「はなあかり」 全車“見たことないグリーン車”の全貌

3両全席グリーン車に、3タイプのグリーン席を配置 !

 前述のとおり3両編成の「はなあかり」は、全車グリーン席の定員54名で、ニーズに合わせた3種類の席が用意されています。

 ボックス席は2人掛けと4人掛けの2タイプがあり、2人掛けは2・3号車に4区画、4人掛けは各車両に1区画ずつ計16名分を配置。これら区画単位での発売で、4人掛けは3名から利用できます。ただし、2人掛けの1人利用はできないので注意が必要です。

 では、1人旅には向かないのでは……それはご心配なく。2号車には「カウンター席」が18席用意されています。360度回転可能な1人座席で、席の取り方によっては2人での利用もできるのです。

  さて、この列車の見どころとされるワンランク上のグリーン席が1号車に用意されています。「スーペリアグリーン車」と名付けられ、2人掛け用の半個室が10区画あります。快適な「籠」のような空間が演出され、沿線各地の工芸品やアート作品が楽しめる専用の飾り棚までついているコンパートメントの本皮シートに身をゆだね、大きな一枚窓いっぱいに広がる風景を独り占めできるという、なんとも贅沢な車両です。利用は1名でも可能ですが、やはり区画での販売なので2名分の料金がかかるそうです。

車体は「ラッピング」でもめちゃくちゃこだわってる!?

Large 240829 hana 28

拡大画像

もともとは大阪-鳥取を結んでいる特急「はまかぜ」用キハ189系を改造(坪内政美撮影)。

 そんな豪華観光特急「はなあかり」のデザインを担当したのは、あの通勤型117系電車を見事にリゾート列車「WEST EXPRESS銀河」に変身させ、最後の国鉄型特急381系「やくも」のイメージを一新する273系を生み出した株式会社イチバンセン代表の川西康之さん。今回のデザインでもっとも力を入れたのは内装もさることながら「外装の質」だったとか。

 川西さんによると、車内にいるお客の笑顔が外からも映えるよう、車体は艶なしの塗装で仕上げたいと模索していましたが、塗装による車体重量制限のほか、もとがステンレス製の車体だったこともあり、やむなくラッピングで行うことに。しかし満足する結果が得られず、何度も試作を重ね、最終的にシルク印刷によるマット調仕上げとしました。その調整にも苦戦したといいます。

【これが「グリーン車」だと!?】バラエティーがスゴイ「はなあかり」内外装

最新記事

コメント

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleのプライバシーポリシー利用規約が適用されます。