元英軍幹部「祖国は海外領土守れません!」と明言 予算不足に人員不足「それ敵国も一緒じゃん」貧乏どうし大丈夫?
でも、ライバル国はさらにヒドイって!?
ただ、フォークランド紛争時、敵であったアルゼンチンも海軍は深刻です。アルゼンチンもフォークランド紛争が起きた当時、空母「ベインティシンコ・デ・マヨ」とシュペルエタンダールを中心とした空母艦載機を操縦する海軍航空隊、さらに旗艦である軽巡洋艦「ヘネラル・ベルグラノ」以下の駆逐艦や潜水艦、揚陸艦など、多数の艦艇からなる南米有数の海軍を保有していました。
しかし、紛争が終わった後、経済的困窮から国防費が大幅削減され、軍の規模が縮小された影響は現在も尾を引いているとか。実際、海軍はフォークランド紛争後、空母「ベインティシンコ・デ・マヨ」を退役させ、その後は空母を保有せずに現在まで来ており、水上艦を見てみても1980年代に建造されたドイツ製のMEKO360型フリゲートやMEKO140型コルベットといった艦が主力です。これらは建造から40年以上経っている艦も多く、ゆえに故障も深刻なのだそう。たとえば2024年に退役が決まったMEKO140型コルベット「エロイナ」は故障した後、15年間も放置されたままでした。
潜水艦に関してはもっと深刻で、サンタクルス級「サンフアン」が2017年に事故で沈没して以降、稼働中の潜水艦がゼロなのだとか。こうして見てみると、アルゼンチン海軍に関しても、大きな軍事作戦を行う力は現状では備わっていない状態で、フォークランド諸島奪回は無理だといえるでしょう。
【了】
Writer: 斎藤雅道(ライター/編集者)
ミリタリー、芸能、グルメ、自動車、歴史、映画、テレビ、健康ネタなどなど、女性向けコスメ以外は基本やるなんでも屋ライター。一応、得意分野はホビー、アニメ、ゲームなどのサブカルネタ。
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