小さな「イオン直結駅」が大都市の新たな玄関口に!? 北陸新幹線「京都新駅」候補として注目 どんな場所なのか
「桂川案」には課題も
桂川駅西口にはこのほか、駅のホームから見える場所に陸上自衛隊の桂駐屯地があり、後方支援部隊などが駐屯しています。また、西口から京都府道201号沿いに約600m進むと、阪急京都線の洛西口駅があります。イオンモールなど、近年急速に開発されたエリアは、JRと阪急の駅に挟まれる形となっています。
仮に北陸新幹線の京都駅が「桂川案」に決まれば、このエリアは交通結節点としてさらに注目されるのは間違いなく、新快速などの停車も期待されるところです。鉄道・運輸機構は「桂川案」の場合、現京都駅までの乗換時間は約19分(桂川駅乗り換え10分+桂川~京都間9分)になるとしています。
ただ、在来線をアンダーパスする府道などを避けるため、駅を地下の深い位置に建設する必要があるほか、在来線が近接しているために施工難易度も高いという課題も存在します。工期は約26年と見込まれており、実現するとしても、かなり先になります。
2023年4月時点の概算事業費は、「東西案」約3.7兆円、「南北案」約3.9兆円、「桂川案」約3.4兆円。将来の物価上昇を見込んだ場合、「東西案」約5.3兆円、「南北案」約5.2兆円、「桂川案」約4.8兆円になるとの試算結果が示されています。果たして桂川駅は北陸新幹線の「新京都駅」になるのでしょうか。
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