小さな「イオン直結駅」が大都市の新たな玄関口に!? 北陸新幹線「京都新駅」候補として注目 どんな場所なのか
未着工となっている北陸新幹線の京都駅は、現京都駅ではなく、在来線の桂川駅付近に新駅を設ける案もあります。どのような場所なのでしょうか。
「新京都駅」になるかもしれないJR桂川駅
2024年8月、未着工となっている北陸新幹線(敦賀~新大阪間)の詳細ルートと駅位置の案が明らかになりました。京都駅の位置に関しては「東西案」「南北案」「桂川案」の3案が示されています。中でも「桂川案」は、現京都駅ではなく、在来線(JR京都線)の桂川駅付近を想定しており、注目を集めています。「新京都駅」になるかもしれない桂川駅周辺はどのような場所なのでしょうか。
桂川駅は、京都駅から大阪寄りに約5.3km離れており、同駅から2駅(所要時間6分)です。2008年に開業した比較的新しい駅で、朝夕の通勤時間帯は8~9本、日中時間帯は毎時4本が停車。駅の構造は島式ホームの1面2線となっており、新快速は複々線の外側を豪快に通過していきます。
計画時の駅の仮称は「JR桂」でしたが、東側を桂川が流れていることから、桂川駅として開業しました。所在地は京都市南区久世高田町であるため、「久世」が副駅名として設定されています。
西口には、かつてキリンビール京都工場がありましたが、1999年に操業を停止。約22ヘクタールにおよぶ広大な跡地は区画整理が進み、2014年10月に「イオンモール京都桂川」が開業したほか、大規模なマンションや店舗、洛南高等学校付属小なども相次いで建設されました。現在は、建設ラッシュが一段落した状態です。
近年、武蔵野線の越谷レイクタウン駅(埼玉県越谷市)や京葉線の幕張豊砂駅(千葉市)など、イオンモールに隣接する駅が増えていますが、この桂川駅もイオンモールとはペデストリアンデッキで結ばれており、「イオン直結駅」となっています。
コメント