「中国製旅客機」まさかの国に売れるかも? 「欧米のお墨付き」まだだけど…どこが買うの?

中国のジェット旅客機「C919」が新展開を迎えました。欧米の実用化基準をクリアする前段階にも関わらず、ある国の航空会社が購入するかもしれないのです。

出現した「中国製飛行機買います」航空、どんな会社?

 トタル・リンハス・アレアスは1988年に創設され1996年に旅客輸送も可能になりましたが、経済状況から貨物輸送を主にしているということです。公式サイトによると、保有機はボーイング737と727や、プロペラ機ATR42など9機。大きな航空会社といえません。こうした航空会社が保有の増強を行う場合、たとえばこの会社であれば737シリーズの中古機など、同系統のモデルを導入することが一般的です。

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トタル・リンハス・アレアスのボーイング727(画像:トタル・リンハス・アレアス)。

 そのようななか、なぜ新造機となるC919の購入を目論んだのか、また、チャーター用途と思われるもののC919をどのような使い方をするのかも明らかになっていません。

 購入機数も最大4機と伝えられていることから、事業規模も合わせて大口ユーザーになることはないでしょう。ただし、このことは、中国がアジア圏以外での商談に真剣に取り組んでいることを意味していると容易に想像できます。

 先述のとおり、C919は欧米の型式証明を取得していないことから、市場として大きい米国と欧州で販売できないうえ、欧米の型式証明は実質世界標準のため海外で広く販売するのは難しいと見られてきました。

 しかし、ブラジルという中国にとって遠方からの購入の声は、アジア圏以外でC919へ目を向けている国があることを意味します。また、中国が各国へC919のセールスへ力を入れていることも改めて分かりました。

 中国にとってこれは、ボーイングとエアバスがほぼ独占している市場への攻勢をかけるのには好都合なもので、2社は中国に対し、商業的な警戒心を高めるでしょう。

 また、今回C919の購入契約が成立すれば、その後は就航時期やアフターサービスへと注目が移ります。

 アジア圏と異なる、大きな時差のある遠方へ補修や交換部品の補給を滞りなく行い、トタル・リンハス・アレアスでC919の就航率が良い成績を示せば、ほかの南米諸国への足掛かりになる可能性もあるでしょう。それは、サービスに対する他国の中国への評価向上につながるかもしれません。

 それだけに中国は今回の商談を是が非でも成功させたいと思われます。

【写真】なんか見覚えが…? これが「中国版A320&737」全貌や機内です

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