なぜ?「角が丸い」案内標識が最近増えているワケ 丸くする“メリット”とは?
道路標識は角ばっているもの――そんな先入観があると、角が丸い標識を見て違和感を覚えるかもしれません。ただし最近は角の丸いタイプが高速道路でも、一般道でも増えています。
高速道路では一般的な「角丸」標識
道路の案内標識は四角く、角ばったもの――そう思っていると、新しく開通した道路などで、やけに「角が丸い」道路標識を見かけて違和感を覚えることがあるかもしれません。まるで角ばった従来の標識に、「角丸」や「角R」と呼ばれる処理を行ったかのような板が採用されているのです。
果たして違和感は正しいのか――近畿地方の国道を管理する事務所に尋ねると、「けっこう使っています」との回答がありました。角ばった標識の角を丸くしたものは、大小問わず増えているのだとか。
「内規でも角にRをつけてよいとしています。一定以上の大きさのものは、Rも大きく見えるので、丸っこい印象を受けるかもしれません」(前出の事務所の担当者)
こうした角が丸い道路標識は、すでに高速道路では一般的なものになっています。NEXCO中日本によると、2002(平成14)年に標識類の設計に関する要領が改訂され、それ以降、基本的に角が丸いものを使っているのだそう。
角を丸くするメリットについて、前出の道事務所の担当者は、「角が丸いと取扱いがしやすいです。架設や点検の際も、何かにぶつけにくいですね」と話します。角を丸くするというより、角が立たないことがメリットのひとつのようです。
加工方法も関係しているかもしれません。
プレスなら別ですがシャーリングだと角Rは難しい。
最近はレーザーカットも普及しているので型が無くても角Rや曲線が簡単に作れる。
角Rで落としたところは若干の重量減になるし、ぶつけても折れ曲がりにくくていいのかも。