「えっ…通路1本しかないのにその距離飛ぶ?」現実に 驚愕の新型旅客機、「世界初公開」の客室の姿とは?
ある意味スゴい機内体験ができそうな…。
初の旅客便は「大西洋横断」
スペインのイベリア航空は、ヨーロッパの航空機メーカー、エアバスが開発した新型機「A321XLR」を世界で初めて商用便へと投入しました。それに先駆け、同社は機内の様子などを公開。A321XLRは現代の旅客機としては、「比較的小型の単通路機ながら長距離を飛べる」珍しいコンセプトを持つモデルです。その機内はどのようなものなのでしょうか。
A321XLRは、エアバスのベストセラー旅客機、A320ファミリーの最新派生型です。同機はA320胴体延長タイプ「A321neo」をベースとし、航続距離の延長が図られています。型番末尾の「XLR」は「エクストラ ロング レンジ(超長距離)」の略で、距離にして約8700km、11時間のフライトができる航続距離を強みとします。イベリア航空ではこのA321XLRの初就航路線として、大西洋を横断するマドリード~ボストン線に設定しています。
イベリア航空向けのA321XLRは、ビジネスとエコノミーの2クラス構成で、合計182席が設置されています。機内仕様は、ワイドボディ機(複通路機)であるエアバスA350などに準拠したとのことです。
ビジネスは横1-1列で全席から通路にアクセスできる構成に。18.5インチの機内モニターを設置し、高いプライバシー性を備えたフルフラットシートが設置されています。一方でエコノミーは横3-3列で、最大4インチのリクライニングが可能で、6方向に調整可能なヘッドレストを備えます。個人モニターは12インチで、4Kに対応しているとのことです。
また全席において、Bluetooth経由で自分のヘッドフォンを接続できる機能を設置しているほか、USBタイプA・Cの充電ポートも設置されています。また機内Wi-Fiを用いた無料のテキストメッセージ送信サービスも提供されます。
イベリア航空ではA321XLRを今後も増備していく予定で、これにより新たな長距離路線ネットワークの開拓を検討しているとのことです。
【了】
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