飲酒運転したら「ウクライナへ車を送る」驚愕の法律ができたワケ 軍用車に改造も!? 欧州の“飲酒大国”

「飲んだら乗らない」を守れない人への制裁はどこの国でもありますが、中にはクルマそのもの没収してしまう国も。そしてその行き先は、なんとウクライナというケースがあるのです。

飲酒運転に「トンデモ制裁!」

 忘年会・新年会シーズンに懸念されるのが飲酒運転です。2007年から罰則が強化され、「酒気帯び運転」でも50万円以下の罰金、最低90日の免許停止などが課せられる厳しいものになりました。また、2024年11月からは自転車の酒気帯び運転も厳罰化となり、取り締まりが行われています。

Large 241204 uokuru 01

拡大画像

吹雪のなかカーキャリアに積まれた押収車(画像:ラトビア歳入庁)。

 海外に目を向けると、フランスやイギリスのように飲酒運転の基準が比較的緩い国もあれば、厳しい国もあります。たとえばアラブ首長国連邦のように、宗教上の理由からお酒を観光客にしか提供しない国では「飲酒運転をすると重罪が課せられる。飲んで事故にあった場合は保険も適用されない」と外務省が注意喚起する場合もあるほどです。

 そうした飲酒運転の罰則でも、ユニークな規制を設けているのが、欧州のバルト海に面したバルト三国のひとつであるラトビアです。なんとクルマを没収のうえ「ウクライナに寄付してしまう」というのです。

 ラトビアは、OECD(経済協力開発機構)が2020年に発表した「ひとりあたりのアルコール消費量が多い国」ランキングで欧州1位、ひとりあたりの年間消費量は12.1リットルと、かなり“お酒を飲む国”です。そのため飲酒運転が社会問題になっており、日本の外務省もウェブサイトで、「挙動がおかしい車を見かけたら、飲酒運転などの可能性がありますので、注意して下さい」と説明しているほどです。

【すっかり本格的に…】これがウクライナに提供した車両です(写真)

最新記事

コメント

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleのプライバシーポリシー利用規約が適用されます。