唯一の東京発着 1000km超「長距離フェリー」とは 東九フェリーの「りつりん」乗船記

オーシャン東九フェリーは、東京~徳島~北九州間を2泊3日、32時間かけて運航する長距離航路です。今回は徳島から東京まで乗船しましたが、悪天候ゆえのツケが下船後に回ってきました。

悪天候時は浴室を閉鎖… 早めに入浴することに

 乗り込んだのはオーシャンプラザと呼ばれる船内中央部。冷凍食品コーナーや、飲み物、おつまみなどの自動販売機が並びます。ゲームコーナーやキッズルーム、売店を兼ねた案内所、記念撮影スペースもありました。

 予約したのは2人個室です。折りたたまれた2段寝台と、テレビ、座布団、寝具、テーブル、冷蔵庫、コンセントが備わりますが、浴衣はありません。寝台幅は80cmとゆったり。テレビはBS放送で、「航海時の注意」などのチャンネルはありません。現在位置はオーシャンプラザのモニターで確かめられます。

 ちなみに個室は2人用のほか4人用があり、2人用にはバリアフリー対応ルームと、ペットと乗れる「withペットルーム」も用意されています。

Large 20241215 01

拡大画像

船首からの景色が楽しめるフォワードロビー(2024年11月、安藤昌季撮影)。

 部屋が船首付近にあるため、船首からの景色が楽しめるフォワードロビーが近いのですが、喫煙ルームが個室と近く、その点は失敗したと感じました。予約時に個室の場所が選べるので、トイレとリラクゼーションスペースに近い場所を予約した方がよかったわけです。個室の大きな側窓を覗くと、2018(平成30)年就役の曳船「第十五勝南丸」が「りつりん」と接しているのが見えました。

 荷物を置き展望浴場へ。浴場の前はモニターと安楽椅子の備わるリラクゼーションスペースです。コインランドリーやパウダールーム、自販機もあり、歯磨きやシャンプー、タオルなどのアメニティも販売されています。なお、浴場内にリンスインシャンプーとボディーソープが備わり、シャンプー類の持参は不要です。

 展望浴室は、個別シャワールームと銭湯のようなバスルームに分かれ、冷水器や洗面台もあります。ただしタオルはなく、持参する必要があります。

 12時20分、徳島港を出港。展望デッキに上がろうとするも悪天候で閉鎖されていたので船内を探索し、オーシャンプラザで昼食の冷凍食品を購入しました。クルーのオススメは「汁なし担々麺」と「洋麺屋ピエトロ 絶望スパゲティ」とのこと。アイスやおつまみ、お菓子、うどん、そば、巻き寿司、おにぎり、カレー、あんかけ焼きそば、シュウマイ、肉まんなど、多種多様なメニューがあります。冷水、緑茶、ほうじ茶も自由に飲めます。

【シンプルフェリーとは言うけれど?】実用性十分!客室を見る(写真)

最新記事

コメント