鉄道不通で自動車が使えない? 中央線被災の影響とは

2014年7月9日に発生した土石流でJR中央線の不通が続いています。これによって同線の利用者以外に、非常に多くの人々が影響を受ける可能性がありました。

高速バスの乗り継ぎを提案する状況

 2014年7月9日(水)、大雨のため長野県南木曽町で土石流が発生し、鉄橋が流されるなどJR中央線が被災。同線は当面の間、坂下(岐阜県)~野尻(長野県)間で不通状態が続く見込みで、影響が各所に出ています。

 まず、通学や通院などに利用する地元の人々に対する影響です。代行バスが運転されるとはいえ、やはり鉄道のほうが速度や輸送力の点で便利です。

 そして中京、関西方面と長野県方面を移動する人々への影響です。中央線は名古屋、大阪と松本、長野方面を結ぶルートになっており、毎日13往復も走っていた特急を運転することができなくなりました。

 この影響は大きいようで、長野県内と名古屋、大阪方面で高速バスを運行するアルピコ交通は7月15日(火)、「高速バス名古屋線・大阪線に関するお問い合わせが集中し、電話が繋がりにくい状況」だと伝えています。また合わせてアルピコ交通は「長野・松本~名古屋線が満席の場合、飯田地区の「伊賀良」または「上飯田」バス停で、高速バスを乗り継ぐ方法もございます」と提案。特急列車の運休でバスを考えている人が多いのでしょう。乗客集中で直通便の高速バスだけでは輸送が難しいことから、「高速バスの乗り継ぎ」を勧めるという珍しい状況になっています。

 影響を受けるものとしてもうひとつ、長野県内の自動車が挙げられます。なぜ鉄道の不通で自動車が影響を受けるのでしょうか。

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