北欧の空に“皿を回す飛行機”現る! NATO新加盟国に空飛ぶレーダー投入 監視対象は?

北大西洋条約機構(NATO)は2026年3月5日、E-3「セントリー」早期警戒管制機(AWACS)がフィンランド領空で初めて任務を実施したと発表しました。

フィンランド領空内で初運用

 北大西洋条約機構(NATO)は2026年3月5日、E-3「セントリー」早期警戒管制機(AWACS)がフィンランド領空で初めて任務を実施したと発表しました。

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NATOが運用するE-3「セントリー」(画像:NATO)

 フィンランドは2023年4月4日にNATOに加盟しましたが、NATOのAWACS部隊としてE-3と連携して任務を行うのは今回が初めてで、NATOの航空作戦における重要な節目であるとしています。

 今回の任務では、フィンランド空軍のF/A-18「ホーネット」戦闘機8機が参加し、4対4の訓練飛行を実施しました。その間、E-3は戦域管理機として機能し、フィンランド国内の航空管制機関と連携しながら作戦を遂行しました。

 この任務は、2025年9月9日にポーランド領空内にロシアの無人機が侵入したことを受けて発動された「イースタン・セントリー」作戦と、北極圏の警戒を強化する「アークティック・セントリー」作戦の一環として実施されました。北極圏周辺(ハイノース)および東側地域における長距離レーダー監視能力を強化することが目的とされています。

 国土の一部が北極圏にあり、かつロシアと国境を接しているフィンランドはまさにその最前線に位置します。NATOは今回の任務について「新加盟国を迅速に作戦体制へ統合できることを示した」とし、同盟の警戒態勢と即応性が強化されたと強調しています。

 AWACSは「空飛ぶレーダー基地」とも呼ばれる航空機で、地上配備型レーダーや艦載レーダーでは探知できない水平線の向こう側を飛行する敵機などを含む、あらゆる飛行目標を早期に探知するために運用されています。

 ただ、E-3はすでに老朽化が進んでおり、NATOのAWACS部隊の後継機としてはE-7「ウェッジテイル」の導入が予定され、当初は先行して6機を調達する計画でした。

 しかし、ボーイングから同機を多数導入する予定だったアメリカでE-7プログラムの見直し論が浮上し、2025年6月には26機の調達中止が発表されました。その後、この方針は一部修正されたものの、NATOにおけるE-3をE-7へ更新する計画はいったん白紙となっており、今後の見通しは不透明な状況となっています。

【画像】フィンランド軍のスタッフも参加! これが北極圏で運用されるE-3です

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