珍しい“4発ジェット小型機”初号機がついに引退! 晩年は世界の観測をしていた!?
イギリス国立大気科学センター(NCAS)は2026年2月26日、航空機搭載大気観測施設(FAAM)の運用を2026年4月初旬までに終了すると発表しました。
1981年から運用されていた機体
イギリス国立大気科学センター(NCAS)は2026年2月26日、航空機搭載大気観測施設(FAAM)の運用を2026年4月初旬までに終了すると発表しました。
FAAMは、ブリティッシュ・エアロスペース(現:BAEシステムズ)が開発・製造した4発ジェットリージョナル旅客機BAe 146-300をベースとしています。
機内には各種観測機器を搭載し、温室効果ガスやエアロゾル(微粒子)の検出、雲の性質の観測、火山噴火による火山灰の影響の調査、さらには気候変動に関するデータ収集などを実施してきました。2001年の運用開始以来、120を超えるイギリスおよび国際的な科学プロジェクトを支援しています。
FAAMで運用されている機体の型式は、1981年に製造された「BAe 146-301」です。同機はBAe 146シリーズで史上初めて飛行した機体であり、民間機として運航された後に研究機へ改修されました。これまでに延べ30か国で1万時間以上飛行しています。
FAAMの維持にあたり資金を提供してきたイギリス自然環境研究会議(NERC)は、機体の老朽化に加え、有人機であることによる運用コストの増大を踏まえ、今後は観測体制を無人機へ移行する方針です。
NERCのシニア独立メンバーで、オックスフォード大学 地球科学科教授のギデオン・ヘンダーソン氏は、「費用効率が高く持続可能なリモートおよび自律型技術への投資に重点を移すことで、わが国の科学者は引き続き革新を進め、新たな発見を行い、人々の生活向上につながる知見を提供できる」と説明しています。
なお、今後同機が保存対象となるかなどの詳細は現状では発表されていません。





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