すでに全廃も 車内販売の未来は

車内販売の未来はどうなる?

 なぜ車内販売が縮小していくのでしょうか。

 その大きな理由として、駅内売店の充実が挙げられます。昭和50年代ごろの鉄道紀行文を読むと食料の入手に難儀する場面がしばしば見られますが、いまでは全国各地の街に、さらに駅のなかにまでコンビニが存在。しかも品揃えで、車内販売がコンビニに勝てるわけがありません。現在は鉄道移動時における飲食物の入手が非常に容易になったうえ、品物の選択肢も大幅に拡大。相対的に車内販売の需要、必要性が低下してしまいました。

 コンビニに限らず、駅内における商業施設の充実は近年、目を見張るものがあります。そのため車内販売を終了しても大きな影響はないという考え方もみられます。

 ただ、車内販売は単純に物販の収益性だけで考えるべきものではなく、列車サービスの一部としてトータルで考えるべきという視点もあります。

 また山陽新幹線ではやはり車内販売の売上が落ちていましたが、九州新幹線との直通運転開始(2011年)に合わせ車内販売を強化。岡山・倉敷のデニムを使ったウエストバックや広島・熊野筆のチークブラシなど高品質の商品を扱うといった工夫をして、飲食物の販売減少を補いながら売上を維持しています。

 ちなみに、新幹線から食堂車がなくなったことについても同様に、駅内売店の充実が理由のひとつに挙げられます。またそのほか、新幹線がスピードアップし車内滞在時間が短縮され、わざわざ車内を歩いて食堂車へ行こうという需要が減ったことなども理由として挙げられます。

【了】

Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)

鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。

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コメント

2件のコメント

  1. 情報不足。
    JR四国の土讃線の丸亀駅から阿波池田駅まで車内販売はあります。

  2. 車内販売については 採算が取れる区間・列車 および観光列車の付加価値として くらいの存続でも良いのでは。