信州駅そばイベント開催 日本一○○な店舗も
実はなかなかに特徴のある信州の駅そば
「駅の立ち食いそば」というと、どこも代わり映えがしないという印象をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。しかし信州の駅そば店はさすがそば処といいますか、なかなかの個性と魅力があります。
まず「生冷凍麺」を提供する店がしばしば見られることです。
昔ながらの駅立ち食いそばは「ゆで麺」を湯がいてツユに入れてという形で、現在でも多く見られます。このスタイルは素早く提供することができますが、食感や味について特に期待するようなものではありません。
また近年では「冷凍麺(ゆでたあとに冷凍した麺)」を使う店も増えました。この麺では店舗に冷凍設備が必要なほか、麺を湯通しする時間がある程度かかりますが、保存が利いて独特のコシがあり、ゆで麺より本来のそばに近い印象を持つ人も多いと思います。
これらに対し「生冷凍麺」は生麺を冷凍したもので、ゆでるのに3分と立ち食いそばにしては長めの時間が必要ですが、味や食感はもっとも本来のそばらしいかもしれません。
長野県内にはこの「生冷凍麺」を使ったメニューを「特上」として、一般的な冷凍麺やゆで麺のメニューと合わせて出している駅立ち食いそば店が比較的よく見られます。
またトッピングに、他所ではあまり見ない葉わさびを用意している店が少なくないのも、信州らしいところでしょう。
【了】
Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)
鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。
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