京急が株主優待制度を拡充 鉄道を投資で楽しむ「株鉄」の世界
「株鉄」が重視するのは優待やお金だけではない?
京急電鉄の株主優待制度について以下へ抜粋し、簡単にまとめてみます。優待内容の贈呈は年2回です。
●1000株以上所有
「グループ施設株主優待割引券」(「ホテル グランパシフィック LE DAIBA」や「天然温泉 平和島」などの利用が割引に)。
●5000~10000株未満
「電車・バス全線きっぷ」15枚、「京急EXイン」無料宿泊券(シングル)1枚。
●60000株以上
「電車・バス全線きっぷ」15枚と、次からいずれか1つを選択(「電車・バス共通全線パス」1枚/「電車・バス全線きっぷ」180枚/「ホテル グランパシフィック LE DAIBA」無料宿泊券(ツイン)2枚/「京急EXイン」無料宿泊券(シングル)6枚)。3年以上継続の場合はこれに「電車・バス全線きっぷ」15枚追加。
またJR東日本の株主優待制度についても同様に抜粋し、簡単にまとめます。発行は年1回です。
●100~1000株所有
「株主優待割引券」を100株ごとに1枚発行。
●1000株超~10000株
「株主優待割引券」を10枚と、1000株超過分200株ごとに1枚発行。
●10000株超~20000株未満
「株主優待割引券」を55枚と、10000株超過分300株ごとに1枚発行。
●100000株以上
「株主優待割引券」を500枚発行。
※100株以上を所有する株主にはJR東日本グループのホテル、GALA湯沢スキー場、車内販売のコーヒーなどが割引される「株主サービス券」を合わせて発行。
「株主優待割引券」はJR東日本の営業路線内における鉄道運賃、料金の割引に使うことができ、1枚使うと2割引になります。2枚までの同時利用も可能で、その場合は4割引です。なお使用には様々な条件がありますので、詳しくは各社のサイトなどをご確認ください。
2014年11月26日現在、京急電鉄の株価は911円(11時13分)で単元株数は1000株、JR東日本の株価は8947円(11時16分)で単元株数は100株です。そのため単純計算すると京急電鉄で60000株以上の優待を受ける場合は約5500万円、JR東日本で100000株以上の優待を受ける場合は約9億円の株式が必要となるためあまり現実的ではないかもしれませんが、使い方によってはおトクなこともありそうです。
ちなみに「株鉄」歴10年の40代男性に言わせると、株主優待制度は重要ではあるものの、それ以上に、好きな鉄道会社へ株主として関われていることについて、お金へは換えられない充実感があるそうです。
【了】
Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)
鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。
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