新幹線N700Aが「エコプロダクツ大賞」で受賞 最高速度が上がっても減っている消費電力
東海道・山陽新幹線用の最新型車両N700Aが「第11回エコプロダクツ大賞 国土交通大臣賞」を受賞しました。誕生から50年が経過した新幹線は最高速度の向上を実現しながら、消費電力も大きく低減。外見からは分かりませんが、「エコ」の面でも着実に進化しているのです。
700系より19%減少した消費電力
2014年11月26日、JR東海は「N700A」車両が「第11回エコプロダクツ大賞」のエコサービス部門において、「第11回エコプロダクツ大賞 国土交通大臣賞」を受賞したと発表しました。
N700Aは東海道・山陽新幹線(東京~新大阪~博多)で使用されている、両新幹線で最新型となる旅客車両です。2013年2月に登場しました。
また「エコプロダクツ大賞」は2004年に創設されたもので、目的は、環境負荷低減に配慮した製品やサービスを表彰することでエコプロダクツに関する情報を広く伝えること、それに取り組む企業を支援すること、そのさらなる開発と普及を図ることです。
今回、「エコプロダクツ大賞」の第11回がエコプロダクツ大賞推進協議会主催、財務省、厚生労働省、農林水産省、経済産業省、国土交通省、環境省後援で実施され、「高い環境性能を実現した省エネ型新幹線車両N700Aの開発と投入」が「第11回エコプロダクツ大賞 国土交通大臣賞」を受賞しました。
JR東海は「今回の受賞を励みに、今後とも環境負荷の低減につながる取り組みを進めてまいります」とし、N700Aのエコな点について次のように述べています。
・N700Aは環境性能を高めた省エネ型新幹線車両。N700系をベースに最新技術を導入し、「安全」「信頼」「快適」「環境」という4つの価値をさらに磨きあげた。
・N700Aと入れ替わりで廃車になる700系と比較し、電力消費量を19%も低減(東京~新大阪間)。
・モーターを制御する電力変換装置を小型軽量化した。
・トイレや洗面所にLED照明を採用するなど、車内の照明電力をN700系より約20%低減。
・シートクッションに100%リサイクル可能な材質を採用。
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