列車にかかる波しぶき 車両の早期引退も 海に悩む日高本線

海が近いせいで泣いた日高本線の車両

 この日高本線ではかつてほかにも、「海に近い」という路線環境に悩まされたことがあります。

 1988(昭和63)年、キハ130形という新型の軽量ディーゼルカーがこの日高本線に登場。それまで同線を走っていた国鉄製造のキハ40形ディーゼルカーに替わり、スピードアップなどに貢献します。

 しかしその活躍は、長くは続きませんでした。日高本線は海沿いを走るため塩害による車体腐食の進行が早かったことなどから、キハ130形は登場から12年後の2000(平成12)年、早くも引退せざるを得なくなってしまったのです。

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日高本線から一度引退したのち、再び同線へ戻ってきたキハ40形ディーゼルカー(2012年10月、恵 知仁撮影)。

 またこの結果、キハ130形によって日高本線から追い出されたはずのキハ40形ディーゼルカーが、キハ130形の引退で同線に再登場するという皮肉な出来事も起きています。

【了】

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Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)

鉄道ライター、イラストレーター。「鉄道」や「旅」に関する執筆活動や絵本の制作を行っているほか、鉄道車両のデザインにも携わる。子供の頃からの旅鉄&撮り鉄で、日本国内の鉄道はJR・私鉄の全線に乗車済み。完乗駅はJRが稚内で、私鉄が間藤。メインは「鉄道」だが、基本的に「乗りもの」好き。

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