乗れない臨時列車の運行を告知 その理由に見える地方ローカル線の今

熊本県のくま川鉄道で、臨時列車運転の告知がありました。しかしそれに乗車することはできません。なぜ乗れない臨時列車を告知したのか、そこには地方の第三セクター鉄道らしい理由と課題がありました。

乗れない臨時列車を告知する意味

 第三セクター方式で運営されている熊本県のくま川鉄道(人吉温泉~湯前)で2015年1月10日(土)、臨時列車運行についての発表がありました。しかし変わったことに、その臨時列車について「一般旅客のご乗車できません」とのこと。限られた人しか乗れない団体列車であれば、わざわざ広く告知する必要はありません。なぜそのような告知が行われたのでしょうか。

 告知された臨時列車は、1月15日(木)にKT-500形というディーゼルカーを5両連結して運行する、という内容でした。

 KT-500形は、くま川鉄道が2014年1月から12月にかけて合計5両導入した新型車両です。5両それぞれに季節のテーマが設定され車体色が異なるほか、沿線の田園風景にちなみベートーベンの交響曲「田園」の一節をモチーフにした音符、ト音記号が描かれていること、地元の人吉球磨産ヒノキをふんだんに使用した温もりのある車内などが特徴になっています。

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普段のくま川鉄道は2~3両編成。今回行われた5両編成での運転は特別なもので、最初で最後とのこと(画像提供:くま川鉄道)。

 結論を簡単にいってしまえば、今回の臨時列車は5両の新型車両が昨年末に勢ぞろいしたことに伴うお披露目、PRのため運転されたもので、そのために乗車できない列車ながら告知が行われたというわけです。

 しかしその背景には、地方のローカル鉄道らしい理由もありました。

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