珍しくない転売の疑い きっぷと鉄道ファンのマナー

「きっぷ」にもある鉄道ファンのマナー

 都合が変わったなどの理由で、きっぷが不要になることもあるでしょう。そうした場合は基本的に、駅で払い戻しを受けることが可能です。

 JRの旅客営業規則によると乗車券や回数券、定期券、急行券、自由席特急券、自由席グリーン券などの場合、きっぷを使用する前で有効期間内であれば、手数料220円を差し引いた金額が払い戻されます。

 指定席券や寝台券、指定席特急券や指定席グリーン券の場合は列車出発日の2日前までは330円、出発日の前日から出発時刻までは30%(最低330円)の手数料を差し引いた金額が払い戻されます。

 ただ割引きっぷなど特別に企画されたものは場合によって取り扱いが異なるため、各きっぷの説明を確認する必要があります。またクレジットカードで購入した場合も、どのJR会社で購入したか、旅行会社で購入したかなどで扱いが異なるため、確認が必要です。

 ちなみに指定席券の価格は最低310円で、払戻手数料は最低330円です。そのため310円の指定席券を払い戻した場合、追加料金は不要ですがお金も戻ってきません。しかし払い戻さないと、その席を必要としている人が購入できないため、たとえお金が帰ってこなくても払い戻すのが鉄道ファンのマナーになっています。

 

【了】

Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)

鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。

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コメント

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1件のコメント

  1. そういうイベント系レアものは端から相手にしないと数年前に決めた。
    「ながら」も臨時化した後は乗ってないし、乗る気にもならない。乗客の会話がうるさくて。
    日中の東海道の鈍行や快速類を乗り継いでいった方がはるかにラク。
    年をとったとも言えるか。