目指したのは「全方向でぶつからない車」 日産最高峰の安全システムとは

危険なとき、ハンドルを切っても車線をキープ

 次に車体の側方です。高速道路の事故で多い車線変更時の接触事故を防止するため、車側方には前方用と異なる波長の、短距離の測位を得意とするレーダーを左右に装備します。ドライバーから見えにくい死角の車両も100%探知。死角に車両が存在したら、ドアミラーの付け根あたりに設置されている警告灯で注意喚起を行います。

 この装備、ほかの車種でも採用され始めていますが、フーガはもう一歩踏み込んでいるのが特徴です。左右後方に車両が存在した場合にハンドルを切っても、前述の車線逸脱防止と同様、片側輪のブレーキで車線変更を物理的に行わないようにします。具体的にいうと、右車線に移ろうとしてハンドル切っても、車体は現在走っている車線をキープするのです。

 そして車体の後方です。バックで歩道を横切り、目視できない車道へ出るようなときは、左右に装備されたレーダーと音波を使用したソナーで歩行者や車両の接近を探知します。そして危険性があれば、警告音とナビ画面で注意してくれるのです。これは自動ブレーキなどと同じくらいの事故防止効果を持ちます。

 最後に車体の周囲については、4つのCCDカメラを使って上空から車両を俯瞰したような映像を合成。発進時などに子供や自転車が車両に接近したらナビ画面が自動的に切り替わり、状況を画像で確認することができます。加えてソナーを使い、危険物との距離を音と画像で教えてくれる機能もあります。

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歩行者や周囲の移動物を検知するアラウンドビューモニターはフーガ全車に標準装備(2015年2月、国沢光宏撮影)。

 このような装備が付いていれば、大半のうっかりミスをカバーしてくれるはずです。実際、様々な道路状況でフーガの試乗をしましたが、危ないと思える場面は全て注意喚起してくれました。ちなみに、これらの全ての安全装備を搭載するフーガ250GTは471万960円となります。ただこれだけの磐石な安全性能に関しては、プライスレスといえるでしょう。

【了】

Writer: 国沢光宏

Yahooで検索すると最初に出てくる自動車評論家。新車レポートから上手な維持管理の方法まで、自動車関連を全てカバー。ベストカー、カートップ、エンジンなど自動車雑誌への寄稿や、ネットメディアを中心に活動をしている。2010年タイ国ラリー選手権シリーズチャンピオン。

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